ガラスを交換したいので自発的に破損させてみました

ガラスを交換したいので自発的に破損させてみました

僕の通っている大学は、日本でおそらくもっとも人が集まるであろう東京都内にあり、実に色々な性格の学生が大勢在籍しています。僕は関西の奈良県の片田舎出身なのですが、それだけにこの大学に通い始めた当初は、本当に驚くことの連続でした。
僕が出会った同級生や先輩の中には、例えば「学校の駐車場に自分の車を停めて置き、自宅に帰るのがめんどくさくなったらそこで寝泊りする」ような先輩や、僕と同じく下宿で一人暮らしの身の上ながらそこに「何人もの女性と同棲している」ような同級生など、ずいぶんと型破りな人が多かったのです。
そしてそれらの「大学で出来たちょっと変わった友人たち」の中には、「ガラスを交換したいので自発的に破損させてみました」などと言い出すような者もいて、田舎者の僕は「東京って本当に怖いところだな」としみじみと思ったものです。
(参考:鍵つきのショーケースを故意に破損して弁償させられた件

ちなみに、この「自分でガラスを破損させた友人」というのが、飛びっきりに妙な行動を取ることで有名な女の先輩だったのですが、この自損事故の後、自分の体験をレポートにしてサークル内で発表した時にはさすがに「この人だけは何を考えているのか本当に分からない」と思ったものです。
ちなみになぜ「ガラスを交換したかったのか?」と尋ねたところ、先輩曰く「ステンドグラスを自分の部屋に入れてみたかった」とのこと。「キラキラしてきれいじゃない?」とあっけらかんと僕に言うその姿に、こちらとしては苦笑いを浮かべるしかなかった思い出があります。