取り付けて一ヶ月で交換した窓ガラスの話

取り付けて一ヶ月で交換した窓ガラスの話

窓ガラスは割れてしまえば交換するしかありません。ガラスの破片は鋭利な凶器になりますし、たとえばガムテープなどで補修したとしても、いつ全体が崩れ落ちてしまうかわからないからです。
せっかく交換した窓ガラスなのに、一か月後にまた割れてしまって再度交換することになってしまったという事例をご紹介しましょう。窓ガラス自体は非常に長期間性能を保持してくれるものであり、突発的な事故でも生じないかぎりそう簡単に破損するものでもありません。それにもかかわらず、たった一か月の間に同じ場所の窓ガラスが続けて割れるとしたなら、何らかの外的要因があると考えるべきなのです。
網入りガラスは、マンションなどの集合住宅でよく見かけるものです。防犯性能が優れていて、割られにくいという防犯対策がなされた窓ガラスというイメージを持つ人もいますが、実際には防犯性能は通常のガラスと同等か、それ以下です。さらに強度に関しては、通常のガラスよりも明らかに劣ります。

温度変化によって網の部分の膨張縮小がそのまま影響し、ガラスにヒビが入る「熱割れ」を起こすからです。冬場に室内の暖房との外気の温度差によって、上記の現象を起こすことが良くあります。原因に気が付かず、熱割れしたあとも同じような環境下に置くと、すぐにまた割れてしまうことがよくあります。
暖房の温風が直接窓ガラスに当たっていたり、熱がこもるような遮蔽物があるなど、住環境は見直す必要があるでしょう。
侵入盗が侵入を試みた結果として、窓ガラスが割られることもあります。空き巣や居空きの侵入経路の多くは玄関などからよりも窓ガラスでからであり、最もリスクが低い侵入方法と言えるでしょう。もしも続けて窓ガラスが割れ、しかも原因不明であったなら、一度防犯対策を見直す必要があるかもしれません。よからぬ考えを持つ者が、以前に何らかの理由で途中断念した侵入を、再度試みているのかもしれないからです。